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「上方舞の世界in上野」を開催

2023/07/26

7月9日(日)に上野の洋食屋「黒船亭」において「上方舞の世界in上野」を開催いたしました。
まず、私のテーマソング(テーマ舞?)「高砂」から始まり、舞踊の話、上方舞の話、体験、そして最後に地唄「芦刈」を見ていただきました。
「芦刈」はサプライズで姉の菊央乙信栄に地方をつとめてもらいました。
「芦刈」は地唄の名曲です。




歌詞
名に高き 難波の浦の 夏景色 風に揉まれし芦の葉の さはさはさはと音に聞く
ここには伊勢の浜荻を よしや芦とは誰が付けし
我れは恋には狂はねど 恋といふ字に迷ふゆゑ
さりとては白鷺の とどまれ止まれと 招く手風に行き過ぎて
またも催す浜風に 芦も騒だつ磯の波
松風こそはざざんざ


なんとも味わいのある歌です。難波の夏の情景を描きながら、その後ろに恋の気持ちを歌いこみ、地歌としては珍しい「さわさわさわ」や「ざざんざ」といった擬音語、擬態語が入っていて、心地よい響きの歌となっています。吉村流の振りも趣のあるものになっています。

お客様も皆様素敵な方々で私の下手な話にも大いに反応していただき、気持ちよくお話しすることができました。
ソウル・ミュージックの大御所、円道シャーク・一成さん、奈良富士子さんご夫妻もいらっしゃり、日本の芸能の「間」について語り合い、楽しく、充実した会になりました。
このイベントを主催してくださった能津万喜さんの行き届いたお心遣いに感謝します。
また、さすが「黒船亭」名物のハヤシライスは絶品でした。